【不動産売却】ペットを飼っていた家は売却価格が下がる?~伊丹市の不動産会社
2025/02/14
こんにちは、伊丹市の不動産会社がお届けする「不動産」に関する記事で今回は「ペットを飼っていた家の売却」についてお話します。
ペットを飼っているからといって、それが一概に価格に直結することはありません。しかし、ペットを飼っていたことが家の価格にどのような影響があるのか、気になる人も多いでしょう。
こちらでは、ペットが原因で家の価格が下がってしまう原因となるものやペットを飼っている家をできるだけ高く売却する方法について解説します。
1.ペットを飼っているという理由だけで売却価格が下がるわけではない
ペットを飼っていても、必ずしも売却価格が下がってしまうわけではありません。
重要とされているのは物件としての状態なので、問題がなければ、とくに気にする必要はありません。購入者が修繕せずに住むことができる状態の多少の傷みや汚れなら、それほど価格に影響を及ぼさない場合もあります。
しかし、ペットを飼っていることにより、通常より家の状態が悪くなっている場合もあるでしょう。次では、ペットが原因で家の価格が値下がりしてしまう要因となるものを解説していきます。
2.ペットが原因で家の価格が値下がりしてしまう要因となるもの
価格の低下を防ぐにあたり、どのような点が注目されやすいか事前に把握しておきましょう。
2-1.室内に染みついている臭い
ペットを飼ったことのない購入者が気になる点として、ペットの臭いがあげられます。
普段一緒に暮らしている売り主はなかなか気がつきにくいのですが、ペットを飼ったことのない人であればすぐに違和感として臭いが気になることでしょう。
犬や猫などの動物は臭いがつきやすく、家具やカーテンだけでなく、壁紙などにも臭いが染みついていることもあります。
2-2.爪などが原因によりできる室内の傷
室内の傷で最初に目につきやすいのは、フローリングや柱などの傷です。比較的硬い場所は、ペットを飼っている場合とそうでない場合とでは、傷の多さや深さに差が出やすいからです。
また、障子やふすまなどにひっかき傷や破れなどがあれば、それも購入後の修繕の対象となります。
ペットを室内で放し飼いにしていると、どうしてもペットの爪などで傷が多くなってきます。ペットを飼っていない場合とは明らかに違う劣化の仕方なので、対策をしておかないと価格に大きく影響します。
2-3.ノミやダニなどの発生
ペットを飼っている場合、ノミやダニが室内で発生していることもあります。子どもがいる人ならハウスダストの心配なども考えてしまうでしょう。
また、内覧時にペットの抜け毛が落ちていると、印象が悪くなってしまいます。
2-4.抜け毛による排水管関係の詰まり
外観からはわかりづらいので見落としがちですが、ペットを飼っている家は排水管が詰まりやすくなってしまうというリスクがあります。
例えば、ペットをお風呂場で洗ったときや、ベランダなどでペットをブラッシングした際に、排水管にペットの毛が流れていくことが原因です。
今は詰まっていなかったとしても、購入検討者によっては購入して早々に詰まってしまうかもしれないと懸念される場合もあります。
3.ペットがいる家を売却する際の注意点
ペットがいる家を売却する場合は、内覧までに少しでも対策できることをしておくことが大切です。
内覧日にはペットを同席させず、散歩に連れていったり、どこかで預かっておいてもらうようにしましょう。
3-1.ペット飼育の有無を必ず告知する
ペットを飼っていたことを隠すのは、不動産を売却する際に一番やってはいけないことです。ペットが査定額のマイナス要因になることが多いため、ペットの飼育歴を隠す売主も実際少なくありません。
ですが買い手側は、ペットの存在を知らずに購入を検討しています。後日、ペットを飼っていたことが発覚してしまうと、損害賠償問題に発展する可能性もありますので、必ず事前に告知するようにしましょう。
3-2.室内の消臭は念入りにしておく
軽く換気をする程度では、臭いを完全に消すのは難しいでしょう。部屋から臭いがする場合は、程度に合わせた対策が必要です。
まずはペットを飼っていない人に家を見てもらい、自分だけでなく、ペットを飼っていない人でもあまり違和感は感じないという程度ならば、布製品やペット専用の消臭スプレーを使用するだけでも充分かもしれません。
しかし、特定の箇所など部分的に臭いが強い場合は、その箇所の臭いを取り除くために、ペットの消臭対策洗剤などを使用して、重点的に掃除をしてみましょう。
3-3.軽微なものは自分で修繕しておく
猫が壁で爪とぎをしてしまった、犬がフローリングを走り回った、などで室内に傷がつけば、査定額が下がる要因となります。長年に渡り繰り返されていた場合、大量に傷ができていたり、表面が削れていたり剥がれてしまっていたりなど、ひどい状態になりがちです。
ただ、軽度のものであれば自分で直せる範囲のものもあります。ホームセンターなどでは、修繕に使えるグッズも揃っているためチェックしてみましょう。
障子やふすまなどの破れなどがある場合、自分で張り替え可能なものは修繕してみるのもいいかもしれません。
しかし、あくまでも一時的に目立たなくするものであり、根本的に補修ができるわけではないことを理解しておきましょう。
3-4.ノミ・ダニ対策は徹底して行う
ノミやダニの対策としては、入念な掃除が必要となります。
ノミ・ダニなどは、まずペットにノミ・ダニがいないか確認をしましょう。そこから室内に広まってしまうので、まずはペットのノミ・ダニ対策を徹底しなければいけません。
また、室内のノミ・ダニ対策として、ベッドの上やソファ、カーテンなど布製品にはスプレータイプの駆除剤を、カーペットや畳にはエアゾールタイプの駆除剤を使用して対策をしておきましょう。
3-5.水回りは購入者が特に気にする部分である
ペットを飼っている・いないに関わらず、内覧時に購入者が特に気にする部分が、毎日の生活で一番触れる部分である水回りです。
ペットの毛は、人間の毛よりも詰まりやすいため、排水管に留まってしまうことがあります。
排水管の状態まで、目視で確認することは難しいですが、気にする購入者もいるため、できるだけ頻繁に排水管に直接お湯を一気に流しこむなどの対策を行い、市販のパイプクリーナーなどを使用して、排水管の掃除をしておくようにしましょう。
4.ペットを飼っている家を高く売却する方法
では、ペットを飼っている家を高く売却するにはどうしたらいいのでしょうか。
自分でもできることから、業者に頼むと良いものまでご紹介します。
4-1.ハウスクリーニングを利用する
ペット飼育の有無にかかわらず、内見前のハウスクリーニングはおすすめです。不動産の売却は、住宅を第三者に売り渡すものなので、部屋自体の修繕や補修をしておくことは非常に重要になります。
ペットによる臭いは、程度にもよりますが完全に取り去ることは容易ではありません。そのため、経年劣化のレベルによらず売却する前にはプロのハウスクリーニングを利用するのがよいでしょう。
また、ハウスクリーニングを実施後は、できるだけ丁寧に掃除などを行い、ペットの飼育に関しても、自由に出入りできる部屋を制限し、ハウスクリーニングできれいになった状態を維持するよう心がけましょう。
4-2.リフォームも検討してみる
ハウスクリーニングをしても消えない臭いがある場合は、臭いの強い箇所の壁紙を張り替える、その際に消臭効果のあるものを選ぶという手もあります。全体のリフォームまでは必要ありませんが、あまりにもひどい悪臭箇所などは、できる範囲で対策するとよいでしょう。
また、住むうえで不具合がでているものや故障箇所は、修繕することで売却価格を上げられる可能性があります。
ただし、壁紙の張替えやフローリングの張替えは費用が高く、その費用に見合っただけの額が売却価格に上乗せされるかというとそういうわけではありません。そのため、よっぽどのことがない限り、壁紙張替えなどのリフォームは必要ないともいえます。
ペットを飼っていることが大きなネックになり売却が難しいかもしれないと不安なときは、まず不動産会社にリフォームすべきなのか相談してみましょう。
4-2-1.リフォーム費用はどのくらい?
リフォームにかかる料金相場は、壁紙の張替えは6畳の部屋の全面張替えで約4万円、6畳の部屋のフローリングを張り替えると約10万円になります。
リフォーム費用は業者によっても異なるため、リフォームを検討している方は、複数社から見積もりをとりましょう。
4-3.既にペットを飼っている人に売却する
ペットを飼ったことがない人や動物が嫌いな人からすると、ペットを飼っているということだけでも疎遠されてしまうケースもあります。
しかし、同じペットを飼っている同士であれば、多少の傷や臭いなどはお互いに分かり合える範囲でもあるため、ペットを既に飼っているもしくはペットを飼ったことのある購入者であれば、価格低下が緩くなる可能性も十分にあります。
また、散歩コースが充実していたり、動物病院やペットショップなどが近いという立地であれば、購入者の後押しをしてくれるプラス要因にもなります。
4-4.売却に強い不動産会社に依頼する
不動産売却、どのケースにおいても共通して言えることでありますが、その地域の売却に強い不動産会社に任せることは非常に重要です。
売却に強い不動産会社は、既に購入客も多く抱えているため、ペットが飼育できるマンションや一戸建てが売りに出るのを待っている方やペットを飼うのに適している環境を探している方とマッチすれば、できるだけスムーズに価格が低下することなく売却を進めることができます。
不動産の売却は、営業担当者と戦略を立てて二人三脚で進めることとなりますので、その地域の売却に強い不動産会社に依頼しましょう。
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