坪単価とは?[兵庫県伊丹市]
2024/08/01
こんにちは、アークエステートです!
本日のテーマは「坪単価」について。不動産で注文住宅の購入を検討する際に、「坪単価」という単語を目にする機会があるでしょう。坪単価は建築にかかる費用を示す指標であり、エリアや建物の種類、選択するハウスメーカーによって変動します。
この記事では、坪単価の概要と算出方法、坪単価の相場、ハウスメーカーにおける坪単価の扱い、坪単価を比較する際のポイントについて解説します。
1:坪単価とは?
まずは、坪単価の概要、算出方法、坪単価が活用される理由について解説します。
①坪単価の概要
坪単価とは、1坪(約3.3平米)当たりの建築費用のことです。坪は日本独自の単位であり、畳約2枚分が1坪に相当します。
坪単価は、「建物の本体価格÷延床面積(各階の床面積の合計)」の計算式で求められます。
例えば、建物の本体価格が2,500万円、延床面積が50坪の場合、坪単価は「2,500万円÷50坪=50万円」となります。
②坪単価を算出する際に用いる本体価格とは?
建物の本体価格とは「本体工事費」のことで、総工事費ではない点に注意が必要です。
建物の本体工事費は、総工事費の7割が目安とされ、そのほかの2割は付帯工事費、1割が諸費用で構成されます。
付帯工事費、諸費用の主な項目は、以下のとおりです。
付帯工事費の項目 |
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諸費用 |
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③注文住宅で坪単価を活用する理由
注文住宅の坪単価を調べることで、おおまかな建築費用を把握することが可能です。建てたい立地の坪単価がわかれば、予算に合った物件を検討しやすくなります。
また、建てたい住宅の広さが決まっている場合、坪単価から建築費用の目安を把握できます。例えば、坪単価50万円の立地で50坪の注文住宅を購入する場合、建築費用は「50万円×50坪=2,500万円」となります。
また、建物の構造、仕様や設備のグレードによって建築費用は変動しますが、ハウスメーカーごとの坪単価の相場はおおよそ決まっています。ハウスメーカーごとの坪単価を把握しておけば、建築費用の目安がわかるうえに、ハウスメーカーを比較検討する際の判断材料になるでしょう。
2:坪単価の相場はいくら?
国土交通省のデータをもとに、エリア別、構造別の坪単価の相場を解説します。また、ハウスメーカーの規模における、坪単価の相場も併せて紹介します。
①エリア別|坪単価の相場
国土交通省の「建築着工統計調査」では、「1平米あたりの工事費予定額」から坪単価の相場を把握できます。
データは平均値であるため、坪単価に大きな差は見受けられません。ただし、沖縄県など坪単価が突出しているケースも見られます。
②建物の構造別|坪単価の相場
国土交通省の「建築着工統計調査」では、建物の構造別の工事予定額も調査しています。
木造と比べ、鉄筋コンクリート造や鉄骨造の坪単価は一気に跳ね上がります。つまり、注文住宅の建築費用を抑えたい場合には、建物の構造も考慮する必要があるといえます。
③ハウスメーカーの規模別|坪単価の相場
坪単価の相場は、工務店と大手ハウスメーカーで異なります。工務店の坪単価は50万円以上、大手ハウスメーカーの坪単価は70万円以上が相場です。
大手ハウスメーカーは全国規模で展開する住宅会社を、工務店は地域密着型の住宅会社を指すことが一般的です。
大手ハウスメーカーはモデルハウスを所有しているうえに、大規模な広告戦略で集客を行なうケースもよく見られます。
その結果、広告宣伝費や人件費がかさむため、坪単価も比例して高くなります。
ただし、大手ハウスメーカーより坪単価が高い工務店もあるため、見積もりを取って慎重に比較検討することが重要です。
なお、「ローコスト住宅のハウスメーカー」の坪単価の相場は、30万円以上と比較的お手頃です。ローコスト住宅とは、資材の大量生産や大量発注、設計・施工システムの合理化など、さまざまなコストダウンの工夫により、安い価格で建てられる住宅のことです。
内装や間取り、デザインなどの自由度は下がりますが、建築費用を抑えたい方には、ローコスト住宅のハウスメーカーも選択肢の一つになり得るでしょう。
3:ハウスメーカーによって坪単価が異なる2つの理由
ハウスメーカーによって坪単価が異なるのは、以下の2つの理由が関係しています。ハウスメーカーを選ぶ際に、どの方法で坪単価を算出しているか確認しましょう。
①坪単価の計算方法は、ハウスメーカーに委ねられているから
坪単価の計算方法はハウスメーカーに委ねられており、明確な基準は存在しません。
坪単価を算出する際に参照する床面積には、「延床面積」、「施工床面積」の2種類があります。坪単価は基本的に延床面積で計算しますが、ハウスメーカーによっては施工床面積を用いるケースもあるため、注意しましょう。
延床面積を採用する場合には、ベランダ、地下室、玄関ポーチ、ウッドデッキなどのスペースは、坪単価の算出に含みません。一方、施工床面積を採用する場合、これらの面積も坪単価の算出に含みます。
例えば、本体価格2,500万円、延床面積50坪の場合の坪単価は「2,500万円÷50坪=50万円」です。一方、施工床面積が55坪と仮定すると、「2,500万円÷55坪=約45.4万円」と、数値上の坪単価が安くなります。
つまり、同じ住宅であっても坪単価の表示は異なる場合があるのです。
②坪単価に含める費用の範囲が異なるから
坪単価を計算する本体価格には、基本的に付帯工事費や諸費用は含まれません。ただし、ハウスメーカーによって本体価格の基準となる内容が異なります。
具体的には、本体価格に付帯工事費や諸費用だけでなく、エアコン、照明、カーテンなどの設備費を含むケースもあるため、注意しましょう。
本体価格に付帯工事費などが含まれていない場合、含まれている場合と比べて実際の建築費用は高くなります。別途で付帯工事費が発生するため、坪単価が低くてもトータルの費用が高くなるのです。
したがって、ハウスメーカーを比較する際には、本体価格の内訳を確認することをおすすめします。
4:坪単価を比較する際の3つのチェックポイント
ハウスメーカーで坪単価を比較する際は、以下のチェックポイントも含めて検討しましょう。
①建物の構造
前述のとおり、建物の構造によって坪単価は大きく変動します。一般的に木造の坪単価が最も安く、鉄筋コンクリート造や鉄骨造などの坪単価は高くなります。
木造は坪単価が安い反面、鉄骨などと比べて耐久性が低いためメンテナンスが必要です。鉄筋コンクリート造は耐震性や耐火性に優れるものの、気密性が高いため結露やカビが生えやすくなります。
建物の構造によりそれぞれメリットとデメリットが異なるため、坪単価だけで判断しないことが大切です。
また、住宅の形状や間取りも、坪単価に影響します。2階建て以上の場合、上下で床面積が等しく、シンプルな構造だと本体価格を安く抑えられます。一方、凹凸のある複雑な構造だと、資材が増えることでコストが上がります。
さらに、部屋数が多くなるほど壁などが増えるため、建築費用も高くなるのが一般的です。
②設備や仕様のグレード
設備や仕様のグレードを低いものにすると、トータルの建築費用を抑えることができます。
本体価格に大きく影響する設備としては、システムキッチンやお風呂などが挙げられます。水回りにはさまざまな便利なオプションをつけることができますが、コストを抑えたい場合には、本当に必要なものに絞ることが大切です。
ただし、坪単価が低い一方で、設備や内装などのグレードが高い注文住宅もあります。標準仕様としてグレードの高い資材を大量に仕入れることで、コストダウンが可能になる場合もあるのです。
したがって、坪単価だけで比較せず、あらゆる要素を慎重に確認するようにしましょう。
③見積もり金額と内容
ハウスメーカーを選ぶ際には、複数の会社から見積もりを取り、総工事費だけでなく、設備や仕様などの詳細も比較しましょう。
相見積もりをする場合、気になる会社を2~3社程度に絞り、かつ同じ条件で見積もりを取ることがポイントです。同じ条件であれば、坪単価や設備のグレードなどを比較しやすくなります。
また、1つのハウスメーカーに複数の商品がある場合、商品ごとに見積もりを取る方法もあります。メーカーが同じであれば、坪単価の算出方法も統一されており、商品の内容を簡単に比較できます。
まとめ
坪単価は1坪当たりの建築費用であり、注文住宅のコストを算出する際の重要な指標です。ただし、坪単価はエリアや建物の構造、ハウスメーカーによって変動します。
注文住宅の購入を検討する際には、坪単価の数値だけで判断せず、住宅の構造、仕様や設備のグレードなども含めて、慎重に比較検討しましょう。
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